アトピーの悩みは当人にしかわからない

アトピー性皮膚炎

 

世の中にはさまざまな病気がありますが、健康体でいるとなかなかその辛さはわからないものです。

 

アトピー性皮膚炎は、皮膚の湿疹によるかゆみや痛み、発熱などの諸症状のつらさはもちろん、皮膚の病変による見た目の変化が特に精神的な辛さにつながります。

 

特に女性にとっては命とも言える顔などに症状がでると、人生を左右しかねないほどの大きなコンプレックスの原因に。

 

プロトピック軟膏をはじめ、免疫療法など以前に比べて多くの対処法があり、症状を緩和させることは大分やりやすくなりましたが、いまだ根本的な原因や解決方法は確立されていません。

 

そんな非常にやっかいなアトピーですが、脱毛についても例外ではありません。

 

エステのフラッシュ脱毛や医療機関のレーザー脱毛は、直接肌に機器が触れることはないものの(施術前に冷却ジェルを塗る場合はありますが)、強い光のエネルギーを照射するだけに、アトピー患者の方にとっては影響が気になると思います。

 

実際アトピーだと施術ができるのか、できないのか?通常の肌の場合と施術方法やケアが違うのか、など気になる部分をいろいろ調べてみました。

 

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アトピー性皮膚炎の基礎知識

ギリシア語の「atopia」が語源で「奇妙な」を意味するアトピー。

 

正式に名づけられたのは1923年、アメリカのコーネル大学のコカとクックいう学者が「遺伝的素因を持った人に現れる即時型アレルギーに基づく病気」を定義づけたものです。

 

つまりアトピー性皮膚炎は日本だけでなく海外でも罹患する人が多い疾患です。いわゆる先進国に多いのが特長的で、最近では中国でもアトピー患者がふえているそうです。

 

アトピー性皮膚炎の特長は言うまでもなく皮膚の湿疹ですが、その原因としてあげられるのが「バリア機能の弱さ」。人間の皮膚は表面に厚さ0.02ミリのバリアが貼られており、ホコリやダニ、アレルゲンなどさまざまな外敵から肌を守ってくれています。

 

ところがアトピー性皮膚炎になると、このバリア機能が弱くなり肌がむき出しになってしまい(アトピックドライスキンといいます)、さまざまな影響を受けてしまいます。その結果乾燥や炎症などのトラブルが起こってしまいます。

 

なぜアトピー患者のバリア機能は弱い?

遺伝や体質のせい、と片付けてしまうのは簡単ですが、実は2006年に、ある研究発表によってその原因がかなり明らかになりました。

 

人間が持っている「フィラグリン遺伝子」という物質に何らかの変異がおきることで、肌の一番外側(角質層)に異常が発生することがわかったのです。

 

そしてアトピー性皮膚炎患者の18%〜56%の方に、このフィラグリン遺伝子の異常が見られることが報告されています。

 

良くなったり悪くなったりと、なかなか根治は難しいアトピー性皮膚炎。乳幼児に多く、大人になるにつれて減っていく傾向はありますが、大人になってもアトピー性皮膚炎に悩まされている患者は多いのが現状です。

 

特に、子供の頃は何ともなかったのに、大人になって仕事のストレス、不規則な食生活や睡眠などの乱れをきっかけに、ある日突然アトピーを発症するというケースもあります。

 

たとえば、アトピーの方でなくても、何かでイライラしたり強いストレスを感じた時、思わず頭をガシガシっと掻き毟ってしまったことはありませんか?

 

頭をかく女性

 

1回や2回では何ともありませんが、こうした行ためを繰り返しているうちに肌の組織が弱り、壊れ、そこをきっかけに慢性的な炎症につながり、アトピーを発症することもあります。

 

アトピー性皮膚炎は、乾燥・鱗屑・紅斑・丘疹・痒疹などいろいろな症状があり、それぞれが同時に頻発するような状態になります。顔や手、首、わき、手足の関節などあたりに湿疹が出やすくなっています。

 

症状を抑えるために、いわゆる対処療法ではありますが、ステロイドを含んだ軟膏やクリームを使いながら、皮膚のバリア機能の補完として保湿のケアをしなくてはいけません。

 

アトピー性皮膚炎の人は、敏感肌であるとも言えますので、普段から肌のケアはしっかりすることが大事です。また、さまざまなアレルギーを持っている人も多いのが特徴ですので、普段から自分自身が体調などを含め、気をつけておくことが大事です。

 

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施術できるかどうかはサロンによって違う

アトピー性皮膚炎であっても、脱毛を諦めることはありません。

 

ただし、施術についての対応はサロンによって若干違いがあります。主要サロンの対応を以下にまとめたのでご参考ください。

 

銀座カラー 要カウンセリング、電話確認が必須
エピレ 医師の同意書等が必要、
キレイモ 基本的に可能、要カウンセリング
ジェイエステ 電話確認後、カウンセリングで判断
脱毛ラボ 医師の同意書当が必要、カウンセリングで判断
エタラビ 症状が落ち着いていれば可能、カウンセリングで判断
ディオーネ 問題なく施術が可能
ミュゼ 医師の同意書等が必要、ステロイド軟膏を使っている場合、ストップしてから2週間は空ける

 

どのサロンも頭ごなしに施術不可能と言っているところはなく、医師の診断書があれば可能というサロンが多いです。後々の肌トラブルを防ぐためにも、カウンセリング時にはしっかりと申告をして、指示に従うようにしましょう。

 

個々にもよりますが、自分でシェービングを繰り返すことによって、アトピー性皮膚炎の症状を悪化させているパターンもあります。脱毛をすることによって、自分でのシェービングがなくなります。

 

また、肌がツルンとしている状態であるからこそ、保湿クリームもしっかり浸透し、アトピー性皮膚炎の症状が緩和したというケースもたくさんあります。

 

実際のところは、まず主治医への相談が必須です。個々のアトピー性皮膚炎の症状の度合いによって、どういう条件なら脱毛施術を受けてよいか、良くないかを教えてくれるはずです。

 

サロンでは照射テストなどの体験脱毛やキレイモのようにパッチテストをしてくれる所もありますので、積極的に利用するようにしましょう。

 

また、状態がよくない時にどれだけの施術をしてくれるのか、などはそれぞれのサロンによって異なりますので、通常より入念なカウンセリング、確認が必要になってきます。

 

ただ、エステティシャンは医者ではありません。自分の肌は自分で守る、という意識をしっかりと持って、決して無理をしないよう心がけることが大切です。

 

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保湿などのケアが特に重要に

 

保湿ケア

 

脱毛施術には、保湿ケアが重要になります。そのため、施術時にもそれぞれのサロンにて、保湿に対するケアはとても重要視しています。

 

アトピー性皮膚炎である場合には、特に保湿ケアを重点的に行ってくれますし、また保湿ケアのポイントなども教えてくれます。

 

アトピー性皮膚炎では、皮膚のバリア機能をうまく調節することが治癒や寛解を達成するポイントです。もちろん個人差はありますが、脱毛をすることによって、しっかりと毛穴から皮膚の中へ浸透し保湿効果が上がるということもあります。

 

注意点としては、脱毛施術時に肌の水分量が足りないと、施術ができない場合があります。あまり乾燥している状態だと、照射する光で痛みを感じる場合があります(日焼けした肌に照射すると痛みや火傷になる原因と同じです)。

 

そのため、脱毛施術の前日には、しっかりと入浴し、保湿ケアをいつもより丹念に行うとよいです。

 

アトピー性皮膚炎でなくても、保湿ケアは肌の健康には必須です。そのため、アトピー性皮膚炎のある状態であれば、更に保湿ケアは重要となってきます。

 

脱毛施術を行うのであれば、しっかりと保湿ケアをすることを忘れないようにしましょう。

 

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