日本と世界での脱毛の歴史は

ゼウス神殿

 

脱毛の歴史その1(紀元前)

ムダ毛を処理して美しい肌を保つ習慣は紀元前4000年頃にはもうスタートしていました。記録によるとこの時代の地中海地方や古代オリエントでは硫黄と石灰、そして澱粉と水でペースト状にされた脱毛剤が使用されていました。

 

また地中海沿岸の国々では非常に興味深い仕方での脱毛も行われていました。それは紐を用いた方法です。紐を上手に操ってムダ毛を挟み込み、引き抜くというものです。この方法は今でもある地域で行われています。

 

また古代ヨーロッパに続く繁栄国として知られているのがエジプトです。紀元前1500年頃、この国でもやはり独自の脱毛剤が開発され、使用されていました。

 

また紀元前30年から40年頃、エジプトの女王クレオパトラも脱毛剤でムダ毛を除去していたことがわかっていますし、ムダ毛を処理するために使用されていた剃刀も発見されています。

 

このように当時はワックスによって抜く方法、そしてムダ毛を剃ることで処理が行われていました。

 

脱毛の歴史その2(平安時代〜江戸時代)

美人画

 

今度は日本に目を向けてみましょう。日本で最初に脱毛の習慣が広まったのは平安時代です。しかし当時の脱毛は主に額の形や眉毛を整えることを目的としたものでした。

 

そのため脱毛箇所は顔に限定されており、今現在行われている腕や足に生えるムダ毛の処理とは異なっていました。眉毛の形を整える引眉に代表されるように、当時の日本の脱毛は抜いたり、剃ったりする方法で行われました。

 

引眉に関しては江戸時代まで行われており、当時の浮世絵に描かれているように毛抜きを使用して行われることもありました。

 

しかし江戸時代に入ると別の方法での脱毛も行われるようになります。軽石を細かく砕いたものに木の実から取った油を混ぜ、それをムダ毛の生えている場所に擦り込んで脱毛するという方法です。

 

これまでは抜く、剃るが主流だったムダ毛処理に、ワックスを使用したものが新たに加わったのです。しかしこの方法での脱毛は肌に大きな影響を与えるために、ワックス使用後の肌ケアも慎重に行われました。

 

脱毛の歴史その3(20世紀〜現在)

レーザー脱毛

 

その後、脱毛の技術は飛躍的に進歩していきます。ワックスを利用した脱毛やポータブル脱毛器による家庭での脱毛が容易にできるようになり、脱毛を丁寧に、そしてムラなく行ってくれる美容サロンが人気を集めるようになります。

 

そして1900年代に入ると電気を用いて毛根を死滅させる技術が広まるようになります。しかしワックスによる脱毛や電気による脱毛は痛みを伴うために、脱毛は辛抱すべきものとして考えられていました。

 

このような状況に変化が生じたのは1900年代後半です。

 

アメリカのある大学教授がある一定の条件でレーザーを照射することで、特定の組織のみに影響を及ぼすことができるという理論を発表しました。この理論に基づき、レーザー脱毛器が開発されます。

 

レーザー脱毛はムダ毛に関わる組織にのみ反応するために、小さな痛みを感じるだけで施術が可能となる画期的な脱毛法となります。そして今ではこの方法が脱毛の主流となっているのです。